踊り子の魔女 第三十二話:初めての他国
「着いたー!」
「うわー、ひっろいね。」
『そうね。この港はイーリヤと他の国をつなぐ玄関口だからね。当然人も、物もたくさんよ。』
「さてさて、楽しんでるところ悪いけど、これから山のふもとの村を目指してすぐに出発するよ。もたもたしてたら、暑い時期が来てしまう。」
「村に着いたら、一泊してしっかり休むんですよね。」
「そうだよ。ふもとの村に着くまでに、登山に必要なものはそろえてしまうから、ついたら、一日しっかり休むよ。」
「わかりました。しっかり休みます!」
「それから、今日からまた修行を再開するよ。船の上では座学をしたから、また実践だ。今はランセまでを急ぐから、そこまで辛い修業はしないけど、基礎をしっかり身に着けてもらうからね。」
「はい!」
「まずは、マリーの意思で風を起こせるようになるのが目標だ。大きさは気にしなくていい、とにかく風を起こせるようになることを目指してね。」
「わかりました。具体的に何をすればいいんでしょうか?」
「船の上でも言ったけど、精霊術の強さは、パートナー精霊との親和性。つながりの強さで決まる。だから、マリーとシェシェには、これから寄る町や村で、以前のようにダンスを披露してもらう。シェシェが見えるようになったのは、マリーとシェシェの親和性が上がったから。つまりダンスをしながら、お互いに意識をすることで、より親和性が上がるってこと。」
「なるほど!すでに一度やってたんですね。」
「そうそう。親和性の高め方は、精霊士と精霊ごとに違う。マリー達はすでに、素晴らしい方法を持っているから、それを使えばいい。忘れないでねマリー、精霊術の基本は、親和性だ。これが出来ていない者は、精霊士とは言えないからね。」
「わかりました。しっかり覚えておきます。」
「よろしい。ついでに、旅費も稼いでくれると嬉しい。マリーも見習いとはいえ、今は精霊士。しっかり仕事をするのは大事なことだ。」
「もちろんです。頑張ります。」
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