踊り子の魔女 第二十三話:弟子入り

 「で、どうだい?弟子になってくれるかい?」

朝ごはんが出来たと呼ばれ、椅子に座ると、息つく暇もなく、昨日の回答を求められた。
覚悟はできた。

「はい。弟子になりたいと思います。よろしくお願いいたします。」

私は深く頭を下げて、弟子になることを宣言した。

「それはよかった。あー本当に嬉しいよ。君......、というかそもそも、名前をまだ聞いていなかったね。申し訳ない、名前を聞かないうちに弟子の話を進めてしまったよ。」

「いえ、こちらこそ、シェシェと聞こうって話してたんですけど、忘れてしまってました。」

「それでは、改めまして。私の名前は、シンシア・シンティ。よろしくね。」

「私はマリーです、この子はシェシェ。これからよろしくお願いします。」

「よし、じゃあ一旦ご飯食べちゃおうか。」

自己紹介が終り、私たちは用意された朝ごはんを口にした。

「じゃあ、せっかく弟子になってくれたってことで、まずは、マリーがシェシェの姿を認識できない原因についてから教えていこうかな。」

「はい!。ぜひ教えてください!」

「声が大きくていいね。かわいくて教えがいがあるよ。じゃあ、早速だけど、そもそも二人はいつ、どうやってであったのか教えて。」

「私とシェシェは、二カ月ほど前に知り合いました。出会ったきっかけというほどでもないですけど、私が自分の家の庭で踊っていた時に、突然シェシェに声をかけられたところからです。」

「なるほど、それは面白いね。精霊のほうから接触してくるなんて滅多にない。そもそも、今の時代、精霊を認識できる人間は少ないからね。」

『本当に偶然だった。マリーが目に入った瞬間、引き寄せられる感覚があったの。またあの感覚になるなんて思ってなかった。』

「そうか、それはよほど波長が合ったんだろうね。よし、じゃあやはり、マリー自身の精霊との親和性を高めれば、この問題は解決するだろう。それに、他にも嬉しいことが起こるよ。さあ、早速特訓を始めようか。」

「はい!」

やっとシェシェの姿を見ることが出来る!
それだけで、どんな辛い特訓にも耐えられそうだ。

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