踊り子の魔女 旅支度 その二
「ふう。」
あれこれと、旅支度について話しながらご飯を食べていたら、思ったよりも遅い時間になってしまった。
「明日はゆっくり起きるか。」
明日の早起きは諦めて、私はベッドへ入った。
次の日起きると、母はすでに仕事に出かけていた。
テーブルの上にはパンが置かれていた。とりあえずお湯を沸かして椅子に座る。
今日はパンに何を合わせようか悩んでいるうちに、お湯が沸いたので、紅茶を入れながら、トマトを用意し、パンにはバターを塗った。
「とりあえず、これでいいでしょ。」
私は椅子に座り、遅めの朝食を食べ始める。
今日はシェシェが来るから、旅に出ることを伝えなければならない。
せっかく知り合えたのに、離れてしまうのは寂しい。でも、長年の夢が叶う今を、みすみす逃すわけにはいかない。
それに、旅の話を伝えないといけないのは、シェシェだけではない。神父様や、ネアにも伝えなければならないのだ。
いずれこの町を出て、世界を周り色んなものを見たいとは思っていたが、いざ本当に始めるとなると、ちょっぴり不安な気持ちもよぎる。
そして何より、一緒に生きてきたこの町のみんなと離れてしまうのはとても寂しい。この事を伝える時に泣かずにいられる自信もないけど、泣かない。これからの事だけを考えて、明るく元気にこの町を去るんだ!
「よし!」
みんなに伝える心の準備をして、私はまず教会へ向かった。
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